開催方法  対面開催及び後日録画配信

日  時  令和4年11月19日(土)13:00~17:00(受付12:30~)

場  所  福岡県歯科医師会館 5階 大ホール(福岡市中央区大名1丁目12-43)

録画配信期間 令和4年12月1日(木)~12月23日(金)

更新情報

令和4年12月24日【土】  第27回 福岡県学校歯科保健研究大会は終了しました。

令和4年12月1日【木】  録画配信を公開しました。

令和4年7月4日【月】  大会ホームページを公開しました。

第27回 福岡県学校歯科保健研究大会

ご挨拶

一般社団法人 福岡県学校歯科医会

会長 平瀬 久義(ひらせ ひさよし)

 第27回福岡県学校歯科保健研究大会開催にあたり、ご挨拶を申し上げます。
今回、本研究大会開催に際しご尽力いただきました関係者の皆様に厚く御礼申し上げます。
 私たち学校歯科保健関係者は、将来を担うすべての児童生徒が健康に育ち、そして歯・口の健康にも関心を持って頂きたいと願っています。
 その中で特別支援学校の学校歯科保健教育につきましては、特に「専門的な知識」と「技術」と「心」が求められていると思いますが、私たちはこのことについてどこまで理解しているでしょうか。まだまだ足りないことがたくさんあるのではと感じています。
 今年度は、特別支援学校に対する学校歯科保健に重点を置き、障害者歯科、特別支援学校のスペシャリスト、ベテランの養護教諭の先生方を講師としてお招きし、研究研修を行う機会を得ることができました。
 特別支援学校の歯科保健教育は、他の各種学校歯科保健教育にも多くの通じるところがあり、学ぶところがたくさんあります。
 今回本研究大会を通じ、さらに学校歯科保健に理解を深め、歯科保健関係者の皆様のご指導ご協力をいただき、福岡県の学校歯科保健教育の課題の一つとして取り組んで行きたいと考えています。どうぞよろしくお願いいたします。

開催要項

1、主  題

『歯・口の健康づくりの総合的展開を目指して』 ~生きる力を育み、生きる力を支える歯科保健活動~ 

2、趣  旨

 「歯・口の健康づくり」を通した「生きる力」の育成には、自立的な健康づくりをめざした健康教育への取り組みと、あらゆる学校(小・中・高・特別支援)において地域、家庭との連携が必要である。学校における児童生徒の健康づくりの推進は、保健教育活動の一環として取り組むことが重要である。特に支援学級や特別支援学校においては、自立が困難な部分を介助者が支援しながら、歯科疾患を予防する生活態度や習慣を提供できる歯科医療と歯科保健の役割は非常に大きい。
 本研究大会では「歯・口の健康づくりの総合的展開を目指して」という主題を基に、児童・生徒が生涯にわたる健康づくりの基礎を培うため、心身の健康保持増進やQOLの向上について学校歯科保健関係者が一堂に会しこの研究協議を行うものとする。

3、主  催

一般社団法人  福岡県学校歯科医会  

4、後  援

日本学校歯科医会、福岡県学校保健会、福岡県教育委員会、福岡市教育委員会、北九州市教育委員会、福岡県歯科医師会、福岡市学校歯科医会、福岡県歯科衛生士会、九州大学大学院歯学研究院、九州歯科大学、福岡歯科大学、福岡県学校給食栄養士会、福岡県高等学校養護教諭研究会、福岡県小中学校養護教員研究会、福岡県学校給食会、福岡県PTA連合会、独立行政法人日本スポーツ振興センター

5、日  時

対面 開催日  令和4年11月19日(土) 午後13時00分~17時00分

録画配信期間  令和4年12月01日(木)~12月23日(金)

6、会  場

福岡県歯科医師会館 5階 大ホール ( 受付:5階 ロビー 展示:5階 中ホール )「会場案内」をご覧ください。

7、開催形式

対面開催及び後日録画配信

8、参 加 者

学校歯科医、歯科医師、歯学教育関係者、県市町村教育委員会関係職員、幼稚園・小学校・中学校・高等学校及び保育所等の教職員、歯科衛生士、PTA関係者、学校給食関係者、後援団体関係者、学校保健関係者

開催方法と事前登録

 令和4年11月19日(土)開催予定の第27回福岡県学校歯科保健研究大会は、新型コロナウイルス感染症対策として、本年度も下記の通り対面開催に後日録画配信を併用した開催とすることにいたしました。開催会場へお越しいただくことが困難な方は、ご自身のPCまたはスマホ・タブレットでご視聴ください。
 今後、新型コロナウイルス感染症の拡大によりやむを得ず開催方法を変更する場合もございますので、予めご了承ください。

【対面開催 】参加方法

 新型コロナウイルス感染防止対策として、会場内でのソーシャルディスタンスを確保し、参加人数を把握するため、事前参加申込みを行います。

新型コロナウイルス感染防止対策へのご協力のお願い 

ご来場前に平熱を超える発熱(概ね37.5 度以上)がある方、風邪、倦怠感、味覚・臭覚の異常等の症状がある方、過去14日以内に感染および感染が疑われる方との濃厚接触がある方は対面参加をお控えください。体調に不安がある場合は録画配信の視聴をご検討ください(録画配信視聴に変更する場合は、大会事務局092-714-4627までご連絡ください)。

会場受付にて検温を行います。平熱を超える発熱(概ね37.5 度以上)がある場合、入場をお断りいたします。

会場参加の方はマスクを着用してください。

会場各所に消毒用アルコールを設置します。手指消毒をお願いします。

ソーシャルディスタンスに十分ご注意ください。

大会会場内(5階大ホール)での飲食は禁止です。

会場にて体調が悪くなった場合、速やかに5階ロビー受付又はお近くのスタッフにお声がけください。

会場案内

ACCESS

プログラム

PROGRAM

開会 13:00~ 5階大ホール

◯来賓祝辞
福岡県教育委員会 教育長 吉田 法稔
日本学校歯科医会 会 長 川本 強
福岡県歯科医師会 会 長 大山 茂

表彰

◯ 福岡県 よい歯の学校表彰・学校歯科医表彰
◯ 福岡県 歯・口の健康に関する図画・ポスター・標語コンクール

実践活動報告 13:50-14:15 

「知的障がい特別支援学校における歯・口の健康づくり」~歯科健康診断の事前指導を通して~


福岡県立小郡特別支援学校  養護教諭 青井 美樹

基調研究発表 14:20-14:45

「小学校・歯と口の健康づくりの実践」~すぐに実践できる小学校歯科指導マニュアル~

帝京大学福岡医療技術学部看護学科 非常勤講師 相浦 明子

休  憩

基調講演 15:05-15:40

「特別支援学校の学校歯科医として25年」
公益社団法人 日本学校歯科医会  専務理事 長沼 善美

特別講演 15:45-16:45 

「障害特性と歯科における対応時のポイント」
公益社団法人 日本障害者歯科学会 理事長 小笠原 正 

感謝状贈呈 16:50

閉会

講演抄録

ABSTRACT

実 践 活 動 報 告

青井 美樹(あおい みき) 

学校名 福岡県立小郡特別支援学校
役職名 養護教諭
略 歴 平成24年4月 福岡県立伝習館高等学校定時制 勤務
    平成30年4月 福岡県立小郡特別支援学校 勤務

演題

「知的障がい特別支援学校における歯・口の健康づくり」~歯科健康診断の事前指導を通して~

 本校では、平成26年から学校歯科医・歯科衛生士と連携を図り、正しい歯の磨き方等の指導を行ってきました。しかし、新型コロナウイルス感染症の感染拡大により歯科指導を行うことが難しくなりました。そこで、各学部や学級で行っている日常生活の指導の中に保健教育を取り入れ、児童生徒の日常生活が充実し、高まることを目標に取り組みを行いました。

 今回は、知的障がい児と重複障がい児を対象とする指導の一つである日常生活の指導の工夫と、本校の歯科健康診断の実際とについて発表させていただきます。

  1. 日常生活の指導
    (1) 絵カードの活用
    (2) タブレットの活用
  2. 歯科健康診断の実際
    (1) 歯科健康診断の事前指導
    (2) 当日の指導
    (3) 事後の指導
  3. 歯・口の健康教育
    (1) 全国小学生歯みがき大会
    (2) 歯と口の健康に関する図画ポスター展


基調研究発表

相浦 明子(あいうら あきこ)

学校名 帝京大学福岡医療技術学部看護学科
役職名 非常勤講師
略 歴 令和2年4月~現在 帝京大学 勤務
    令和3年4月~現在 福岡県初任者研修指導員(養護教諭)
    令和3年3月まで 大牟田市立みなと小学校 勤務

演題

「小学校・歯と口の健康づくりの実践」~すぐに実践できる小学校歯科指導マニュアル~

 生涯のQOLを高め「健康寿命」を延ばすためには「歯と口の健康」は不可欠です。永久歯の萌出期である学童期に必要な知識を学び、自分に合った正しい歯磨きの方法を習得させることは人生100年時代を生き抜くために必要で、一生のヘルスプロモーションにつながると思います。今回の発表では、主に6月の学級活動で行った歯の指導の詳細を学年ごとにお話しし、小学校でのカリキュラムづくりの参考にしていただければと考えております。
 小学校での「歯と口の健康づくり」について、以下の内容で実践報告をさせていただきます。

  • 学級活動「歯と口の健康教育」
    1年生:第一大臼歯をじょうずにみがこう
    2年生:前歯の裏側をじょうずにみがこう
    3年生:小臼歯をじょうずにみがこう
    4年生:奥歯をじょうずにみがこう
    5年生:デンタルフロスを使おう・歯肉炎を予防しよう
    6年生:第二大臼歯をじょうずにみがこう
  • 全国歯みがき大会
  • 歯科健診
  • 児童保健委員会の活動・・・保健委員の劇発表
  • 家庭との連携・啓発活動

基 調 講 演

長沼 善美(ながぬま よしみ)

所 属 公益社団法人日本学校歯科医会 専務理事
略 歴 平成9年4月 都立王子特別支援学校 学校歯科医
    平成24年6月~現在 日本学校歯科医会 常務理事  現在 専務理事
    平成27年6月~現在 日本学校保健会 常務理事

演題

特別支援学校の学校歯科医として25年

 今回、このような講演の機会を与えていただき、平瀬会長はじめ福岡県の学校歯科医の先生方に感謝申し上げます。
 25年前、私が特別支援学校の学校歯科医になったのは、父親が学校歯科医を2校受け持っていて、体調を崩し学校歯科医を返上するにあたり、その当時は特別支援学校の生徒100名程度で、学校歯科医手当も区立学校より都立は多く貰えることもあり、特別支援学校を簡単に引き受けました。しかし、その後生徒数は増加して、学校の統廃合もあり現在500名を超え都内最大の児童生徒の特別支援学校になり、現在その荷の重さを痛感しているところです。

今回講演では

  • 特別支援教育の歴史
  • 日本学校歯科医会としての特別支援教育への取組
  • 第11回学校歯科保健アジア会議(東京)で訪問予定であった特別支援学校紹介(ビデオ)
  • 私の学校(都立王子特別支援学校)での学校歯科保健への取組

についてお話しさせていただければと思っておりますので、よろしくお願い申し上げます。


特 別 講 演

小笠原 正(おがさわら ただし)

所 属 公益社団法人日本障害者歯科学会 理事長    
略 歴 1983年 松本歯科大学卒業
         松本歯科大学障害者歯科学講座助手
    1990年 松本歯科大学講師(障害者歯科学講座)
    2000年 松本歯科大学助教授
    2007年 松本歯科大学教授
        (特殊診療科、大学院健康増進口腔科学講座)
    2008年 松本歯科大学教授
        (障害者歯科学講座、病院特殊診療科教授兼務)
    2018年 松本歯科大学教授
        (地域連携歯科学講座、連携型口腔診療部門教授)
    2018年 広島大学客員教授
    2019年 松本歯科大学教授
        (大学院健康増進口腔科学講座、総合歯科医学研究所健康増進口腔科学部門)
    2021年 松本歯科大学 退職
    2022年4月 よこすな歯科開業(静岡県静岡市)
        松本歯科大学臨床教授
所属学会 日本障害者歯科学会(理事長、理事、代議員、専門医指導医、専門医、認定医指導医、認定医)
     日本老年歯科医学会(理事、代議員、教育委員会委員長、専門医指導医)
     日本摂食嚥下リハビリテーション学会(評議員、認定士、認定委員会委員)
     日本歯科麻酔学会(会員)、日本有病者歯科学会(会員)
     日本環境感染学会(会員)
     インフェクションコントロールドクター(ICD制度協議会)
    

演題

障害特性と歯科における対応時のポイント

 特別支援学校の子ども達への学校健診でう蝕などの歯科疾患が認められた場合、地域の歯科医院を受診しますが、歯科医院においては口腔内診査だけでなく、入室も難しいことがあり、その対応に苦慮することがあります。また障害特性のため歯科疾患を予防するための対応が困難なことがあります。しかし、彼らの障害と個々の状態を理解することにより対応が可能になります。彼らのお口の健康を守るためには、学校健診や地域歯科医院での定期検診は、口腔内状態に応じた保健指導や健康管理を可能にします。学校健診と地域における定期的な歯科管理こそが障害のある方のお口の健康を守るポイントです。その結果を学校の先生や家族とも情報を共有することが子ども達の健康とQOLを守ることにつながります。

 今回は、学校健診や歯科医院での対応が可能になるように障害別の特性、口腔内の特徴、口腔内診査時に配慮すること、歯科治療時の検討すべき事項についてご説明します。

展示

EXHIBITION

協賛

CONCORD

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